19世紀のイタリアのシルバースプーン。イギリスからみてヨーロッパのシルバーはすべてコンチネンタル(大陸)シルバーと呼ばれています。
こちらのスプーンは一番シルバーの重量が重く、ヘッドのドラゴンのループが上下に動くなど、細工もとても凝っています。
コンチネンタルシルバーの場合、純度の刻印がないものが多いです。
だいたい、800/1000の純度のものが一般的です。925という純度はイギリス特有のもので、最初はイギリスしかありませんでした。後に欧米でも使われるようになります。
こちらのスプーンは以前太陽のアンティーク特集でで紹介さ
れたこともある高級品で、通常相場が1本なんと3万円クラスのものです!
在庫でずっとかかえていたため、原価を割っての大セールです。
イギリスでは、18世紀から「グランドツアー」と呼ばれ、貴族の子弟が勉強のため、フランス、イタリアを旅行していた時代に、イタリアの工芸品がイギリスに多数持ち込まれました。
19世紀になって道路、鉄道網が発達すると、貴族以外に新興富裕層の商品や庶民が旅行に気軽に行けるようになり、さらにフランス、イタリアの工芸品がイギリスに持ち込まれるようになります。
こちらのスプーンのその1つで、
当時の富裕層がイタリアで購入したものの1つです
スプーンの上にはギリシャ神話由来の羽の生えたドラゴン。頭は美女。足には6つの星のついた上下に動く輪があります。
ツイスト部分は繊細な2カットがはいっている、とても手の込んだもの。シルバーの重量15g。贅沢にシルバーを使った高級品です。
長さ12.3cm。